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その他 No.2
Ver1.93→Ver1.95
■概要■
2001年10月12日、NScripterがVer1.93からVer1.95にバージョンアップしました。

バージョンアップによる機能追加・変更についてのレビューです。
■追加・変更項目

・FOR〜NEXTループ命令
・CTRLキーでメッセージスキップできるようにした
・セーブデータを行番号で管理する方式にした
・セーブファイルの日時の取得「savetime」
・配列変数「dim」
・配列行に一度に代入「movl」
・MPEG再生機能「mpegplay」



■FOR〜NEXTループ命令

これは、繰り返し行う処理について、楽に書けるように用意された命令文です。

今まで、繰り返しの処理は「jumpb」命令(NScr追加機能.txt)で記述するのが普通でした。

例えば、%1〜%99の数字変数に0〜19のランダムな数字を代入したい場合があったとします。


	mov %0,1


	~

	if %0=100 jumpf


	rnd %%0,20


	inc %0:jumpb

	~


これを、FOR〜NEXTで書いてみます。



	for %0=1 to 100

		if %0=100 break

		rnd %%0,20

	next




■CTRLキーでメッセージスキップできるようにした

Ctrlキーを押している間はメッセージスキップするようになりました。
ちょっと感動モノです。



■セーブデータを行番号で管理する方式にした

今までは、ゲームのバグ修正などでスクリプトを書き換えてしまうと、以前のセーブデータが使えないという問題がありました。

この変更により、行をずらさなければ以前のセーブデータをそのまま使えるようになりました。

ということは、もしずれた場合はずれた分のところからはじまるはずです。



■セーブファイルの日時の取得「savetime」

これはセーブとロードのインターフェイスをカスタマイズするために用意された命令だと思います。



■配列変数「dim」

配列変数を使うと、「何番の何番」のように二つ(またはそれ以上)の要素を持つ変数をつくりだすことができます。

例えば、毎日移動場所を選ぶことの出きるAVGがあったとしたら、「何日目のどの場所」ということが確定できる配列変数が役に立つはずです。



■配列行に一度に代入「movl」

配列変数に一度に値を代入するために使う命令です。



■MPEG再生機能「mpegplay」

NScripterでMPEGファイルが再生できるようになりました。

今までは動画ファイルというと「avi」命令(マニュアル 表示・演奏系 E)によるAVIファイルのみの再生でした。

AVIファイルというと、様々な種類のエンコード方式の動画ファイルをAVIという括りでまとめてしまっているので、再生互換性にやや怪しいものがありました。

MPEGファイルならば、今は大抵MPEG2なはずなので、それが再生できれば良いということになります。
(ただし、この命令を使うことによってDirectX8.0a以上が必須になります)

また、画質やサイズの面から見てもMPEG2で作ることが多いので、再生できるようになったのは大きいかな、と思います。
■総括■
高橋直樹様もおっしゃられていましたが、これで大抵のものが作れるようになったのではないでしょうか。

ますます、ゲームづくりに励んで行きたいですね。

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