■追加・変更項目
・FOR〜NEXTループ命令
・CTRLキーでメッセージスキップできるようにした
・セーブデータを行番号で管理する方式にした
・セーブファイルの日時の取得「savetime」
・配列変数「dim」
・配列行に一度に代入「movl」
・MPEG再生機能「mpegplay」
■FOR〜NEXTループ命令
これは、繰り返し行う処理について、楽に書けるように用意された命令文です。
今まで、繰り返しの処理は
「jumpb」命令(NScr追加機能.txt)で記述するのが普通でした。
例えば、%1〜%99の数字変数に0〜19のランダムな数字を代入したい場合があったとします。
mov %0,1
~
if %0=100 jumpf
rnd %%0,20
inc %0:jumpb
~
|
これを、FOR〜NEXTで書いてみます。
for %0=1 to 100
if %0=100 break
rnd %%0,20
next
|
■CTRLキーでメッセージスキップできるようにした
Ctrlキーを押している間はメッセージスキップするようになりました。
ちょっと感動モノです。
■セーブデータを行番号で管理する方式にした
今までは、ゲームのバグ修正などでスクリプトを書き換えてしまうと、以前のセーブデータが使えないという問題がありました。
この変更により、行をずらさなければ以前のセーブデータをそのまま使えるようになりました。
ということは、もしずれた場合はずれた分のところからはじまるはずです。
■セーブファイルの日時の取得「savetime」
これはセーブとロードのインターフェイスをカスタマイズするために用意された命令だと思います。
■配列変数「dim」
配列変数を使うと、「何番の何番」のように二つ(またはそれ以上)の要素を持つ変数をつくりだすことができます。
例えば、毎日移動場所を選ぶことの出きるAVGがあったとしたら、「何日目のどの場所」ということが確定できる配列変数が役に立つはずです。
■配列行に一度に代入「movl」
配列変数に一度に値を代入するために使う命令です。
■MPEG再生機能「mpegplay」
NScripterでMPEGファイルが再生できるようになりました。
今までは動画ファイルというと「avi」命令(マニュアル 表示・演奏系 E)によるAVIファイルのみの再生でした。
AVIファイルというと、様々な種類のエンコード方式の動画ファイルをAVIという括りでまとめてしまっているので、再生互換性にやや怪しいものがありました。
MPEGファイルならば、今は大抵MPEG2なはずなので、それが再生できれば良いということになります。
(ただし、この命令を使うことによってDirectX8.0a以上が必須になります)
また、画質やサイズの面から見てもMPEG2で作ることが多いので、再生できるようになったのは大きいかな、と思います。