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初級編 No.13
動画を流す
■概要■
ゲームのオープニングやエンディングに、Movieが使われることがあります。
今回は、AVIやMPEGファイルを再生する方法を解説します。


使用命令:

「avi」(マニュアル 表示・演奏系 E)
「mpegplay」(追加命令一覧.txt)
注意点

Windowsの動画ファイルとしては主に二つの種類があると思います。

それは、AVIファイルとMPEGファイルです。

NScripterではこの二つのファイルを再生することができますが、AVIファイルを再生するにあたって注意点があります。

AVIファイルは拡張子「.avi」ということでAVIファイルとしてまとめられていますが、実際にはコーデック(圧縮形式)というものがあり、たくさんの種類のコーデックのファイルが存在しています。

種類が多くて把握できないのですが、もちろん、コーデックが合わなければ再生することはできません。音声ファイルと同じ問題が生じるわけです。

そして、メディアプレイヤーで再生できてもNScripterでは再生できない、というコーデックもありますので、そのことにも注意しなくてはいけません。



MPEGファイルについてですが、これは現在では「MPEG1」「MPEG2」「MPEG4」という三つの規格に統一されて普及しているため、再生できる可能性が非常に高いです。(特に、MPEG1はDirectX8.0以上が入っているならば標準で再生可能)

MPEG4は少し特殊なので一概には言えませんが、実際にゲームに用いるMPEGムービーを作るとなると使われないと思うので大丈夫だと思います。

また、DirectShowを使って再生されるため、メディアプレイヤーで再生できてNScripterで再生できないということは無いはずです。
(この場合、DirectX8.0a以上が必要になります)



ということで、NScripterで動画を流すのならばMPEGファイルをお勧めします。



AVIファイルの再生

では、スクリプトに移りましょう。



	avi "OP.avi",0


「avi」命令を使い、再生したいファイル名を示すだけです。

後ろの数字はクリックフラグと言い、「0」の場合はクリックされても再生をやめませんが、「1」ならばクリックされると再生は終了されてスクリプトは次に進みます。


また、動画はNScripterのウィンドウ画面一杯に再生されることになります(これはMPEGファイルも同じです)。



MPEGファイルの再生

MPEGファイルを再生する場合も、AVIファイルと特に変わりません。



	mpegplay "OP.avi",0


「mpegplay」命令(追加命令一覧.txt)を使います。

後ろの数字は、やはりクリックフラグです。


「mpegplay」はDirectShowを使っているため、おそらくMPEGファイル以外の動画ファイルも再生できます。

しかし、特にマニュアルテキストに書かれてはいませんが、命令の名称から考えてもMPEGファイル以外の再生はサポート外になると思います。
■総括■
Movieを作れる人がいるというのは稀なことだとは思いますが、知っていて損は無いと思います。


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