■テキストウィンドウとは
テキストウィンドウとは、ゲーム中でテキストが表示されている時には必ずいっしょに表示されているウィンドウのことです。
このテキストウィンドウは標準では「大きさは画面全体」で「ウィンドウの下を暗くする」という設定になっています。この設定は、 「setwindow」命令(マニュアル 各種設定系 E)によって変更することができます。
変更することができる項目はテキストウィンドウの大きさや色などだけでなく、文字の大きさや文字の字間、文字を画面のどこに表示するかといったことまで変更することができます。
また、画像ファイルをテキストウィンドウとして使うこともできます。これも、「setwindow」によって設定します。
■画像を使わないテキストウィンドウ
では、設定の方法を見ていきましょう。
まずは画像を使わない場合です。
マニュアルの「setwindow」の項の一番下には、デフォルト状態のsetwindowの文が載っています。この文は、画像を使わず、画面全体を暗くするという設定です。
setwindow 8,16,23,16,26,26,0,2,20,1,1,#999999,0,0,639,479
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さて、このままならばゲームの仕様として「テキストウィンドウは画面全体を暗くするタイプ」のゲームになってしまいます。しかしこれ以外にも、「画面の一部(画面下部など)にウィンドウが表示されていて、そこにテキストが表示されているタイプ」のゲームもあると思います。
そのようなテキストウィンドウにしたい場合は、
・ウィンドウの位置(後ろの数字四つ)
・文字の左上座標(前の数字二つ)
・文字数(文字の左上座標の次の数字二つ)
を変更することによって実現できます。
例を示してみます。
bg white,1
setwindow 28,316,22,5,26,26,0,2,20,1,1,#6666AA,20,300,619,459
「このようになります。」\
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上の例を実際に実行してみてください。いままでとテキスト表示のされ方が違うことがわかると思います。
「bg」を使って背景を白くしているのは、この場合画面が真っ暗だとテキストウィンドウが見えないからです。
上の例では、ウィンドウの表示させる位置を「20,300,619,459」と決め、それに合わせてテキストが表示されはじめる位置を変更しています。
そして、このままでは普通にテキストを表示させていると横幅が23文字以上になるとテキストがテキストウィンドウからはみ出してしまうので、文字の横と縦の数も調整しています。
さらに、色を青っぽくしてみました。
■画像を使ったテキストウィンドウ
次に、画像を使ったテキストウィンドウです。
画像を使った場合でも、設定方法は基本的に変わりません。「#rrggbb」の部分が画像ファイルを指定する文字列に変わったことと、その後ろの数字がウィンドウの左上座標のみになったぐらいです。
画像を使うからには画像を用意しなければなりませんが、作るのは少し大変ですので、ここでは例に使うためにこちらが用意したテキストウィンドウ用の画像をダウンロードしてみてください。
spwindow.lzh(1.18KB)
解凍すると「spwindow.bmp」という画像ファイルが出てきますので、それを「nscr.exe」と同じフォルダに置いてください。
では、例です。
setwindow 30,356,22,4,26,26,0,0,20,1,1,":a;spwindow.bmp",20,350
「このようになります。」\
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実行してみてください。画像がテキストウィンドウになっていると思います。
例のように、テキストウィンドウを半透明にしたい場合は透過形式をアルファブレンドにします。アルファブレンドについては 立ち絵と画像タグの項を参考にしてみてください。
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