■三種類の指定方法
背景を指定する
「bg」命令には、三つの指定方法があります。
「whiteかblackによる指定」
「RGBによる指定」
「用意した画像を指定」
の三つです。
■エフェクト
どの背景の指定方法にも共通して言えるだけでなく、画像を表示する時全般に必要な要素が、「エフェクト」です。
エフェクトとは、「画像を表示」や「画面を黒一色に染める」などのように画面を変化させる場合の、その画面の変化のさせ方のことです。
例えば、クロスフェード(次の画面がぼんやり浮き上がってくる)、シャッター(画面が縦に刻まれたようになりつつ変化)、スクロール(画面外から次の画面がスクロールしてくる)、などがあります。
エフェクトを実際に使うには、まず下準備が必要です。
定義ブロックにて、
「effect」命令によってあらかじめ
エフェクト番号に効果を割り当てることによって、画面を変化させる際にそのエフェクト番号を利用して効果を実現できます。
*define
effect 2,10,1000
game
*start
|
数字は左から順に、「エフェクト番号」「効果番号」「効果にかかる時間」です。
時間は、ミリ秒で指定します。
「エフェクト番号」は自分で好きな数字を指定します。
ただし、0番は既に使われていることになっているので、使うことは出来ません。
そして1番も、デフォルトで「瞬時表示」として割り当てられています。
もちろんこれを上書きして自分で他のものに変えることもできますが、どちらにしろ瞬時表示は必要になると思いますので、そのままにしておきましょう。
ということで、エフェクト番号は2番から使うことになります。
「効果番号」は、マニュアルのeffectの項に一覧が載っています。
先ほど言ったクロスフェードなど、18個の効果が用意されています。
上の例では、「エフェクト番号2番」に「1秒間かけてクロスフェード」を割り当てるということをやっています。
これによって、画面を変化させるときのエフェクト番号に2を指定することで、「1秒間かけてクロスフェード」になります。
effect命令は、エフェクト番号が重複しない限り、何個でも書くことができます。
効果番号は重複してもかまわないので、速度違いのものなどを用意するとよいかと思います。
■背景表示
それでは話を背景表示に戻しましょう。
「whiteかblackによる指定」
背景を、全て真っ白か全て真っ黒にすることができます。
演出上割と使う場面があるかと思います。
*define
effect 2,10,1000
game
*start
真っ白になります。\
bg white,2
|
whiteかblackの後にエフェクト番号を指定します。
「RGBによる指定」
こっちは、RGBにより好きな色で塗りつぶすことができます。
「#RRGGBB」で指定します。
※effect命令は省略しています。
やはり、後ろにエフェクト番号を指定します。
「用意した画像を指定」
NScripterの画面はデフォルトで640×480ドットなので、背景用には640×480ドットの画像を用意します。
(「bgalia」命令(マニュアル 各種設定系 F)を使うことによって任意のサイズの画像を背景にすることができますが、ここでは省略します。)
BMPかJPEGファイルを用意して、nscr.exeと同じフォルダに置いてください。
「haikei.bmp」という名前のBMPファイルを表示しました。
このように、文字列を指定しなければならない場合、必ず半角のダブルクォーテーションでくくってください。
先ほど、画像ファイルをnscr.exeと同じフォルダに置いてくださいと言いましたが、違うフォルダに置いてある画像を表示することもできます。
例えば、nscr.exeのあるフォルダの中に「image」というフォルダを作り、そこに「haikei.bmp」を置いたとします。
その場合、次のように書くことになります。
もしくは、HTMLのように、
bg "./image/haikei.bmp",2
|
あるいは、
上記3例の、どれを使っても表示できます。
ゲームを作っていると画像ファイルなどが多くなって混乱してしまいます。そこで、「背景」「立ち絵」「音楽」などの種類ごとにフォルダ分けをしておくことをオススメします。
ただし、フォルダ名に全角文字を使うことはできないので、「bg」「tatie」「bgm」などで分けると良いでしょう。