■NScripterをダウンロード
まずNScripter本体を高橋直樹様のサイトからダウンロードしましょう。
Takahashi's Web
http://www.nscripter.com/
上記のサイトのTOPページからダウンロードすることができます。
「nscr.lzh」というものがNScripterの本体です。
ダウンロードすることができたら、解凍ソフトで解凍してください。
解凍ソフトがパソコンに入ってない場合は、
Vectorや
窓の杜などでフリーのものを探すとよいでしょう。
解凍して出てきたnscrフォルダの中身を以下に示します。
あわせて、簡単な説明を載せておきました。
nscr.exe
これがNScripterの実行エンジンです。
これを動かすことが、つまりゲームを動かすということになります。
readme.txt
リードミーです。一度目を通しましょう。
使用条件.txt
readme.txtと同じく、一度目を通しましょう。
中に書いてあることを簡単に説明すると、NScripterで作ったゲームを無料で配布する、あるいは値段をつけて売るとしても同人などの場合では、NScripterの使用料を高橋直樹氏に払う必要は無いということです。つまり、私達はNScripterをフリーで使用することができます。
新マニュアル フォルダ
マニュアルが入っています。
「新」と書いてありますが、まとまったマニュアルではなく、追加分だけを記したテキストが入っています。これだけ見てもわからないので、まず旧版のマニュアルを見ることになります。
旧マニュアル フォルダ
旧版のマニュアルが入っています。
旧版と言っても、ここにしか書いていない情報がたくさんあるので、まずはこれを見る必要があります。
旧版のマニュアルはHTMLで書かれています。
index.htmというものがありますので、それをダブルクリックして見てください。
今後、この解説内で特に断りなく「マニュアル」と言ったら、このHTMLマニュアルのことを言っていると思ってください。
プラグイン フォルダ
NScripter用プラグイン関連のものが入っていますが、難しいのでまだ見ないでOKです。NScripter自体に慣れてからで良いでしょう。
デフォルトのカーソルファイル フォルダ
デフォルトのカーソルファイル(画像)が入っています。
カーソルファイルとは、クリック待ちの時にクリックを促すために表示される画像などのことです。無くてもNScripterは動きますが、あった方がわかりやすいので使いましょう。使うためには、nscr.exeがあるフォルダと同じフォルダに画像ファイルをコピーする必要があります。
また、これらの画像は自分で作成したものに置き換えることができます。
ツール フォルダ
NScripterを使ってゲームを作る上で便利なツール類が入っています。
主要なものとしては、スクリプトを暗号化する「nscmake.exe」と、画像などを圧縮して見えないようにする「nsaarc.exe」があります。これらはいずれ使うので覚えておきましょう。
サンプル フォルダ
スクリプトのサンプルが入っています。
ゲーム自体のサンプルではなく、特定の機能についてのサンプルですので、必要になった時に見ればOKだと思います。
ゲーム自体のサンプルが欲しければ、NScripterをダウンロードしたのと同じページに「泡沫」というサンプルゲームが用意されています。
■環境
使用条件.txtを見てみると、動作環境としてこんなことが書かれています。
>Windows 95/98/Me/2000/XP日本語版+DirectX8.0a以上が動作する環境です。
Windowsのバージョンについては、特に問題は無いと思います。
WindowsNTについては書かれていませんが、以前のマニュアルには「サポート対象外ですが、多分動きます」と書かれていましたので、恐らく動くはずです。
DirectXについては、もし入っていないならば入れておいた方が良いでしょう。
自分のパソコンに入っているDirectXのバージョンを調べる方法ですが、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選んで出てきたダイアログに「dxdiag」と打つことで「DirectX診断ツール」が起動するので、そこを見ることでわかります。
Windowsのバージョンも書かれているので、ついでに見ておきましょう。
DirectXのバージョンが古かった場合
「Windows Update」を実行するなどして、新しいDirectXを導入してください。
Windows Updateはセキュリティパッチなども自動であててくれるので、Windowsを使っているならば積極的に実行した方が良いです。
DirectXのバージョンが新しかった場合
DirectXは基本的に上位互換性があると言われているので、新しすぎても特に問題はありません。
(自分の場合はWindows2000+DirectX9.0cで動かしています)
■DLL
以前はいくつかDLLが必要だったのですが、NScripterの本体に組み込まれるなどして必要ではなくなりました。
もちろん、それでも足りない機能はDLLで拡張することはできます。
差し迫って必要がありそうなものは、ogg形式の音楽ファイルを再生するためのDLLでしょう。これについては、「ツール」フォルダに「oggdec.dll」というものが入っていますが、詳しいことは音声再生の解説のところでやります。
■エディタ
スクリプトを実際に書く場合、Windows付属のメモ帳ではなく、なんらかのエディタを使った方がいいと思います。
理由としては、
・Windows95/98/Meのメモ帳では、64KB以上のテキストファイルが編集できない。
・検索、置換、矩形選択などの基本的な機能が弱い、または無い。
・色分けや強調表示ができない。
などが挙げられます。特に一番上は問題だと思います。メモ帳を使い続けるメリットも思いつかないので、この機会に乗り換えてしまいましょう。
自分の場合は、
TeraPadというフリーのエディタを使っています。
何らかのエディタを導入したら、以下のことをやると作業がしやすくなります。
・他のスクリプト言語かプログラミング言語のキーワードを編集し、NScripterの命令が強調表示されるようにする。
・ショートカットに「nscr.exe」を登録し、スクリプトの動作確認を素早くできるようにする。
TeraPadの場合はHSPのキーワードをNScripterに置き換えて使っています。